【11月25日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)が、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)に先駆け、新たなスタイルのエキシビションマッチを行うことになった。25日、主催者が発表した。

 オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)は、新たなコンセプトと豪語するエキシビションマッチをシドニー(Sydney)で計画しており、四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーと、積年のライバルであるヒューイットが、来年1月12日に対戦を果たすことになった。

 3セット先取で行われるこの試合では、アドバンテージ方式を採らず、ネットインによるサービスレットをなくし、3ゲームオールでタイブレークとするなど、短縮された形式となる。この結果、試合時間は通常の5セットマッチの約半分になると予想されている。

 このやり方は、オーストラリアで試験的に導入されているもので、クリケットの「トゥエンティ20方式」によく似ている。

 国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)でスイスの優勝に貢献したばかりのフェデラーは、この試合に出場できることの喜びを語った。

「美しいシドニーの街に行くのが楽しみ。積年のライバルであり、長年の友人でもあるレイトン・ヒューイットと対戦できるのは、とても特別なことだ」

 コートの外では親友でも、33歳の両選手は1999年から27回にわたり激しい対戦を繰り広げてきた。対戦成績では、18勝でフェデラーが勝ち越しているものの、ここ最近の4試合では、2勝2敗と五分になっている。

 ヒューイットは、「ロジャーと新たな形式で対戦できるなんて、わくわくするチャレンジだし、楽しみだ」とし、「テニスの素晴らしいイノベーションだ。うまくいくといいな」とコメントしている。(c)AFP