【11月24日 AFP】韓国で今月行われた大学修学能力試験(日本の大学入試センター試験に相当)で2問の出題ミスがあったとして24日、黄祐呂(ファン・ウヨ、Hwang Woo-Yea)教育相が謝罪するとともに、試験問題を出題する韓国教育課程評価院(Korea Institute for Curriculum and EvaluationKICE)の金成勲(キム・ソンフン、Kim Sung-Hoon)院長が責任を取って辞任した。

 今月行われた大学修学能力試験は、65万人近くが受験した。しかしその後、受験生や両親から出題ミスに関する苦情が同院に多数寄せられていた。

 韓国では一流大学に合格することが就職から結婚まで若者の人生を左右する。そのため受験生だけでなくやその家族は同試験の準備に10年近くを費やし、受験勉強の重圧が大きいだけでなく家計への圧迫も少なくない。

 テレビ会見した黄教育相は、「深い遺憾の意を表する。出題プロセスを緊急に改善する必要があると認識している」「なぜ出題ミスが起きたのか調査する」と陳謝した。

 当局の声明によると、出題ミスがあった2問について、それぞれの問題に正解となりえる答えが2つあったが、どちらも正解とみなすという。韓国メディアによると、この決定により最大4000人の受験生のランクが1つ上がる見込みだ。(c)AFP