【11月24日 Relaxnews】ギリシャ北部マケドニア(Macedonia)地方のアンフィポリス(Amphipolis)にあるギリシャ最大の古代墳墓の柱に、日常生活を描いた絵が発見された。ギリシャ文化省が22日、明らかにした。

「柱の洗浄後に、人や物、調理器具を描いた絵が発見された」とギリシャのコスタス・ タソーラス(Kostas Tassoulas)文化相は墳墓での発見について行われた記者会見の中で語った。

 今月、このアレクサンダー大王(Alexander the Great)時代のものとされる高度に装飾された墳墓から人骨が発見されているが、今回見つかった絵は墳墓に埋葬された人物が一体、誰なのかという謎を解明する手掛かりになるかもしれない。

 考古学者らはその墓の主の骨が埋葬されていた場所にたどり着くまでにスフィンクスの頭部や、入り口を支える2本のカリアテッド(女性像の柱)、見事な巨大モザイク画で装飾された控えの間などを発見している。

 今月12日の文化省の発表によると、骨の主は「このユニークな墓からうかがうことができる有力者」で、アレクサンダー大王のペルシャ人の妻ロクサーヌ(Roxane)や母オリンピアス(Olympias)、あるいは側近など、さまざまな臆測がなされている。

 発掘作業を率いる考古学者カテリーナ・ペリステリ(Katerina Peristeri)氏による記者会見が今月29日にギリシャ・アテネ(Athens)で予定されている。(c)Relaxnews/AFPBB News