【11月24日 AFP】(写真追加)オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の州都シドニー(Sydney)で23日朝、生まれたばかりの赤ちゃんが道路脇の排水溝の底で泣いているのが見つかり、母親が24日、殺人未遂の容疑で逮捕された。

 赤ちゃんが見つかったのは、シドニー西部の幹線道路沿いにある自転車専用道路上の深さ2.5メートルの排水溝。通りかかった複数のサイクリストが赤ちゃんの泣き声に気付いた。サイクリストの1人はデーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙に、「最初は子猫かと思ったが、その場所に近づくと赤ちゃんが泣いているのだとはっきりと分かった」と語った。

 数人で重いコンクリートの厚板を持ち上げたところ、病院のストライプ柄の毛布にくるまれ、へその緒の処置がほどこされた男の赤ちゃんが見つかった。

 警察は数時間かけて病院の記録を調べ、家々を訪ね回った後、24日に30歳の女を殺人未遂容疑で逮捕した。

 警察の発表によると、赤ちゃんは18日から不潔な排水溝にいたとみられ、小さな隙間に挟まった後に底に落ちたとみられている。警察は、赤ちゃんは今月17日に生まれ、18日に排水溝に捨てられたと主張する方針。

 赤ちゃんの健康状態は依然として深刻だが、安定しているという。赤ちゃんは現在、ニューサウスウェールズ州の家族・コミュニティサービス省(Department of Family and Community Services)の保護下にあり、赤ちゃんの今後は同省の判断に委ねられるという。(c)AFP