【11月24日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で22日、遊び場で模造銃を持っていたアフリカ系米国人の少年(12)が、通報を受けて駆け付けた警察官らに発砲されて死亡した。当局と複数のメディアが23日、明らかにした。

 少年が人々に銃を向けているとの通報を受け現場に急行した警察官らが、少年に向けて2回発砲し、少なくとも1回が少年の腹部に命中した。

 地元紙ザ・プレーンディーラー(The Plain Dealer)によると、少年は23日に死亡。少年は地元当局によりタミル・ライス(Tamir Rice)君と特定された。同紙は、現場に駆け付けた警察官うちの1人は警察に入って1年目だったことも明らかにした。

 公開された警察への緊急電話の通話の録音から、通報者が少年の銃は「おそらく偽物」だと話していたことが明らかになっている。

 クリーブランド警察は声明を発表し、「警察官らは現場に到着した直後に被疑者を見つけて両手を上げるように言ったが、被疑者は従わずにウエストバンドの銃に手を伸ばした」とし、「発砲が行われ、被疑者は胴の部分に銃弾を受けた」と述べた。

 また警察は声明の中で「さらなる情報によると、12歳の被疑者が持っていた武器は、セミオートマチック・ピストルに似た『エアソフト』タイプの模造銃で、オレンジ色のセーフティーインジケーターは外されていた」と述べた。(c)AFP