【11月24日 AFP】元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の容体について、広報担当のザビーネ・ケーム(Sabine Kehm)氏は23日、完全に回復するまでの期間は依然として未定であると明かした。

 ケーム氏は、ドイツの放送局RTLに対して、「現在の状況では、コメントすることは不可能です」と述べた。

「ミハエルは、重症の状態から適切な回復を遂げていますが、今後も困難で長い道のりが予想されます」

 シューマッハ氏は、昨年12月にフランスで家族らとスキー中、頭部に重傷を負い、6か月間人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれていたが、6月からはスイス・グラン(Gland)の自宅で療養している。

 ケーム氏はまた、7度の世界王者に輝くシューマッハ氏に対して、ファンからの祈りが絶えず押し寄せていることに、家族が感謝していることを改めて強調し、「私から申し上げられるのは、ご家族が同情のメッセージをとても喜び、感謝していることだけです」と述べた。

「ご家族にとって、前向きな力となっています。私たちは、世界中からのお見舞いに感謝しています」

 シューマッハ氏の担当医も先月、45歳の元F1ドライバーが回復傾向にはあるものの、完全に回復するまでは時間がかかると述べており、今回のカーム氏のメッセージに同調する見解を示している。(c)AFP