【11月23日 AFP】ペルー司法当局が21日明らかにしたところによると、同国最高裁判所は、収監中のアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領(76)が刑期の残りを自宅で務めることを求めた申し立てを棄却した。最高裁判事3人は、フジモリ氏の請求が「正当な理由を欠き不適切」であるとの判断を下した。

 フジモリ氏は、毛沢東主義の左翼ゲリラ「センデロ・ルミノソ(Shining Path、輝く道)」を壊滅する過程で軍特殊部隊が25人を殺害した事件で訴追され、人道に対する罪で2009年に禁錮25年の判決を言い渡された。

 フジモリ氏は今月7日の審問で、「私は95歳まで生きるとは考えられないため、(刑務所で服役を)続けた場合、刑期終了前にここで息を引き取ることになる」と陳述し、生きて終える見込みがない刑期は「緩やかな死刑」に匹敵すると主張して自宅監禁への移行を承認するよう判事に強く求めていた。(c)AFP