【11月22日 AFP】14-15フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第5戦、エリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2014)は21日、仏ボルドー(Bordeaux)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、ロシアのエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)が67.28点で首位に立った。

 伝統的なフラメンコに、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)の歌唱を加えたラテンソングで演技を披露したモスクワ(Moscow)出身の15歳ラディオノワは、開幕戦のスケート・アメリカ(Skate America 2014)で優勝しており、スペインのバルセロナ(Barcelona)で行われるGPファイナル出場に向けて大きく前進した。

「今季最高の演技だった」とこの日のSPを振り返ったラディオノワは、「スケート・アメリカから成長した。十分にリカバリーして、この試合に向けて準備ができました」と語っている。

ソチ冬季五輪には規定により出場できなかったラディオノワだが、その悔しさをバネに、シニア参戦の初年度で活躍をみせている。

 同じくロシアのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)が66.79点で2位に、過去2大会で連覇を飾っている米国のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)は、61.35点の3位となっている。

 ソチ五輪で団体戦の金メダル獲得に貢献したリプニツカヤは、『メガポリス(Megapolis)』に乗せ、風に飛ばされたたこを追いかける少女を演じた。

 リプニツカヤは、「昨季はとても大変だったので、新シーズンを迎えるのはタフでした」と明かしている。

 過去2大会の女王である23歳のワグナーは、テクニカルエレメンツでラディオノワに大差をつけられ、約6点差を追う展開となった。

「明日はレベルを上げる必要があります。この若手2選手を相手に、プログラムの中でできる限りポイントを上げなければいけないと思います」

 リプニツカヤとワグナーは、それぞれ中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2014)とスケート・カナダ(2014 Skate Canada International)で銀メダルを手にしており、GPファイナルの出場権を獲得するために、気が抜けない状況となっている。

 日本の今井遥(Haruka Imai)は、54.72点の8位発進となった。(c)AFP/Emmeline MOORE