【11月21日 AFP】世界総資産の13%にあたる30兆ドル(約3528兆円)近くは世界の成人人口のわずか0.004%によって保有されていることが、20日に発表された研究報告で明らかになった。こうした超富裕層の資産は、さらに増え続けているという。

 スイスの銀行UBSと高級産業コンサルタントのWealth-Xが発表した報告書によると、3000万ドル(約35億円)超の資産を保有する「超富裕層(UHNW)」の数は21万1275人に上り、このうちの2325人は、10億ドル(約1176億円)以上の資産を保有しているという。

 こうした富裕層が持つ総資産の地域ごとの割合は、北米地域が33%以上、欧州地域が25%以上、アジア地域が23%となっている。

 また全体の87%は男性で平均年齢は59歳。銀行業に4分の1近くが関係しており、一代で財を築いた人が68%、遺産相続が13%だった。残りはその両方によって富裕層の仲間入りを果たしているという。

 一方、女性の超富裕層の平均年齢は57歳で、非営利団体(NPO)や社会組織に従事している人が19%に上った。また、遺産相続により莫大な資産を手に入れたケースが半数近くを占め、一代で財を成したケースは全体の約33%だった。(c)AFP