【11月21日 AFP】米国の映画・演劇界で名作を数多く手掛けたマイク・ニコルズ(Mike Nichols)監督が19日、心不全により死去した。83歳だった。ABCテレビが20日、伝えた。

 映画『卒業(The Graduate)』でアカデミー賞(Academy Awards)を受賞した伝説的な映画監督であるニコルズ氏は、生前に20本近い作品を手掛け、代表作には『バージニア・ウルフなんかこわくない(Who's Afraid of Virginia Woolf?)』や『ワーキング・ガール(Working Girl)』、『バードケージ(The Birdcage)』などがある。

 ニコルズ氏は、米テレビ界のエミー賞(Emmy Awards)、音楽界のグラミー賞(Grammy Awards)、映画界のアカデミー賞(オスカー)、演劇・ミュージカル界のトニー賞(Tony Awards)の4大賞、通称「EGOT」の全てで受賞歴のある数少ない人物の一人。エンターテインメント業界での70年以上のキャリアの中で、アカデミー賞を1回、トニー賞7回、エミー賞2回、グラミー賞を1回受賞している。グラミー賞では1961年、長年アーティストとしてタッグを組んできたエレイン・メイ(Elaine May)氏との合同作品で、最優秀コメディー・アルバム賞を獲得した。(c)AFP