【11月20日 AFP】フランス・リーグ1、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)の会長が、移籍における違法行為の捜査を受けて逮捕され、翌19日も拘束され続けている。

 マルセイユのヴァンサン・ラブルン(Vincent Labrune)会長と元会長ら同クラブの役員ら15人は、18日に拘束されていた。

 警察は、2010年にトゥールーズ(Toulouse FC)からマルセイユに加入したアンドレ・ピエール・ジニャック(Andre-Pierre Gignac)など、ここ数年の移籍について捜査を行っている。警察関係者がAFPに伝えたところによれば、恐喝や資金洗浄、詐欺、裏社会のギャングとの共謀が捜査されているという。

 この関係者によると、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)のフランス代表選手であるジニャックや、セネガル代表のスレイマン・ディアワラ(Souleymane Diawara)といった選手の大型移籍で、ギャングらが手数料を受け取った疑いがあるという。ディアワラは2009年にニース(OGC Nice)からボルドー(FC Girondins de Bordeaux)へ加入している。

 選手らに対する捜査は行われていない。

 しかしながら、この数週間で行われていたマルセイユ本部の強制捜査で押収された書類の中には、ジニャックの移籍に関する文書があった。

 マルセイユは、捜査は過去の経営陣に集中しているもので、取り調べに協力しているに過ぎないと声明を発表している。

 しかしながら、クラブの元会長であるジャンクロード・ダシエ(Jean-Claude Dassier)氏とパペ・ディウフ(Pape Diouf)氏は、19日に保釈されている。(c)AFP