【11月20日 AFP】英ロンドン(London)に本拠を置く国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は18日、中国で開催のインターネットに関する国際会議について、インターネットの管理規則への中国政府の発言権を拡大させる意図があると指摘、警戒感をあらわにした。

 中国政府は今週、浙江(Zhejiang)省烏鎮(Wuzhen)で「世界インターネット会議(World Internet Conference)」を開催している。公式サイトでは「全員で共有し管理する世界ネットワーク網」とのテーマが掲げられている。

 アムネスティ・インターナショナルの中国調査員、ウィリアム・ニー(William Nee)氏は声明で、「中国は自国のインターネット規則を、世界標準の規則として宣伝することに力を入れている。これはネット上での自由に価値を置く世界中の人々をぞっとさせるものだ」と述べ、また「中国が掲げるインターネットのモデルとは、極端な統制と抑圧である」と続けた。

 中国政府は、一部の欧米メディアおよび米グーグル(Google)、SNSのフェイスブック(Facebook)、マイクロブログのツイッター(Twitter)などへのアクセスを遮断しており、また政治的にセンシティブな内容を含むサイトへに対しては検閲を実施している。(c)AFP