【11月18日 AFP】アルペンスキー男子で6度の五輪メダリストに輝くボーディー・ミラー(Bode Miller、米国)は17日、腰の手術を受けることを発表し、来年1月までW杯を欠場する見込みで、2月に母国で開催されるアルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)についても出場が危ぶまれている。

 2月に行われたソチ冬季五輪の男子スーパー大回転で銅メダルを獲得し、アルペンスキーで史上最年長メダリストになった37歳のミラーは、先月までオーストリアや米コロラド(Colorado)州のカッパー・マウンテン(Copper Mountain)で練習を行っていた。

 しかし米国代表チームは、ミラーが「痛みと不快感を緩和」するため、腰の外来手術に踏み切ることにしたと明かした。

 チームは、「ミラーはまだ、来年2月にベイル(Vail)とビーバークリーク(Beaver Creek)で開催される世界選手権の出場に望みを持っている」と述べた。

 3月のW杯最終戦以降、腰の不快感と闘っていたというミラーは、「医療チームやコーチ陣と協議した結果、本日、腰の外来手術に踏み切ることを決心した」とコメントした。

「ビーバークリークで行われる大会を含めて、シーズン序盤の数試合を棒に振ることになり残念だ」

「1月には練習を再開して競技に復帰し、2月に母国で行われる世界選手権に向けて準備できることを期待している」

 米国代表のチーム医師は、慎重な構えをみせながらも、「ボーディーが外来手術に踏み切ることは、この故障では通常の選択だ」と述べている。

「復帰については、術後の経過次第になるだろう。われわれは、ボーディー、医療チーム、そしてコーチ陣と連携を取りながら、彼にとって最良の方針を決めていく」

 2002年ソルトレークシティー五輪の大回転と複合で銀メダルを獲得したミラーは、2010年バンクーバー冬季五輪でも、複合で金メダル、滑降で銅メダル、スーパー大回転で銀メダルに輝いている。

 ミラーはまた、W杯では2005年と2008年に総合優勝を果たしており、世界選手権では金メダル4個と銀メダル1個を獲得している。(c)AFP