【11月17日 AFP】男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)は、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)での経験が、四大大会(グランドスラム)初優勝に向けての出発点になったことを確信している。

 錦織は今年、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)で準優勝を飾り、自己最高の世界ランク5位に浮上すると、アジア勢として初めてATPファイナルのシングルスに出場した。

 24歳の錦織は、米ニューヨーク(New York)で惜しくもマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に敗れ、全米オープンのタイトルを逃したものの、ATPファイナルではアンディ・マレー(Andy Murray、英国)とダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)に勝利し、自身の実力を見せつけた。

 15日に行われた準決勝では、1-6、6-3、0-6でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に黒星を喫した錦織だが、世界ランク1位のジョコビッチがセットを落とすのは、10月以来の出来事だった。

 錦織はこれから、来年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)に向けて、練習を積むことになる。

「最高の一年でした。オフシーズンも、努力を続ける必要があります。良いトレーニングを積んで、けががないようにしなくちゃ」とした錦織は、「大きな大会、特にグランドスラムでは、多くのチャンスがあると思います。また決勝に戻れればいいなと思います」と抱負を述べた。

「全豪オープンが好きなので、一年の初めに良いスタートを切りたいです」