【11月15日 AFP】フランス当局は14日、パリ(Paris)郊外で13日に目撃された動物はトラではなかったとして、捜索を縮小した。

 パリから東に約40キロの町モンテブラン(Montevrain)で13日、地元の女性が大きなネコ科の動物を目撃し、大規模な捜索活動が行われていた。14日早朝に高速道路近くのサービスステーションという意外な場所で動物の足跡が見つかった。道路情報センターは付近で動物が目撃されたとしてドライバーに注意を呼びかけていた。

 足跡は当初トラのものとみられていたが、調査の結果トラよりはずっと危険の少ない動物だと結論付けられた。

 フランス国立狩猟・野生動物事務局(ONCFS)と近くの動物公園の専門家らは、トラの存在は除外できると述べ、引き続きネコ科の動物を追跡中だと付け加えた。ONCFSのエリック・ハンセン(Eric Hansen)氏は、「飼い猫と、それよりは大きなネコ科の動物の中間の動物だ」と述べた。

 動物が最初に目撃されたモンテブランの町長は、動物は体重70キロぐらいだと述べたが、ハンセン氏は、実際の体重はこの半分ほどで、「おそらく危険ではない」と語った。

 目撃の直後から、警察と消防隊、軍から約100人が参加して行われた大捜索にもかかわらず動物は発見されなかった。ある当局筋はAFPの取材に対し、捜索の規模を縮小してヘリコプターも地上待機となったが、捜索隊は新たな情報に備えて動員を継続中だと語った。捜索は14日遅くには集中豪雨で妨げられた。

 この動物がどこからやってきたのか、当局は未だに首をひねっている。(c)AFP/Eve SZEFTEL, Valentin BONTEMPS