【11月15日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は14日、予選の試合が各地で行われ、グループDのドイツは4-0でジブラルタルに勝利した。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)王者のドイツは、再び疑問の残るプレーぶりで、白星を挙げたもののグループ3番手で今年を終えることになった。

 トーマス・ミュラー(Thomas Muller)の2得点とマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)のゴール、ジブラルタルのオウンゴールで快勝したものの、予期された大量得点は実現しなかった。

 同日行われた試合でグルジアに4-0で勝利したポーランドが首位の座を守り、スコットランドに0-1で敗れたアイルランドが勝ち点7でドイツと並んでいるものの、得失点差で上回りグループ2番手につけている。

 2番手に上がるチャンスを逃したドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、チームのプレーぶりに不満げな様子を見せ、「全く満足していない。チームは、望んでいた基準に達していなかった。世界王者のようなプレーを求めていた。その観点からいえば4点は全く足りていない」と語った。

 一方で、昨年正式に欧州サッカー連盟(UEFA)に加入したものの、国際サッカー連盟(FIFA)に加盟していないジブラルタルは、今予選でポーランドとアイルランドに0-7で敗れており、ドイツを苦しめることはなかった。その中でも、ドイツのプレーは低調なものだった。

 ジブラルタルのアレン・ブラ(Allen Bula)監督は、「素晴らしい結果。本当に誇りに思う。世界王者に0-4という結果は、望みうる限りの結果だ。UEFA内の最小国家であっても、堂々と振る舞えることを示した」とコメントしている。(c)AFP