【11月12日 AFP】人類史上初の彗星着陸を目指す欧州宇宙機関(ESA)の実験用着陸機「フィラエ(Philae)」が12日、母機の彗星周回探査機ロゼッタ(Rosetta)からの切り離しに成功し67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(Comet 67P/Churyumov-Gerasimenko)の表面へ向けて投下された。

 ESAの管制センターによると、切り離しはグリニッジ標準時12日午前8時35分(日本時間同日午後5時35分)に行われた。テレメトリー(遠隔計測装置)を通して確認した管制センターでは歓声が上がった。「フィラエはロゼッタから離れ、彗星に着陸する初の宇宙探査機になろうとしている」という。重量100キロのフィラエは約7時間後に彗星表面に着陸する予定となっている。(c)AFP