【11月12日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)は11日、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で3日目が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、6-2で第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)に勝利し、2連勝でグループBの首位を堅持した。

 ATPファイナル13大会連続出場を果たし、7度目の優勝を目指すフェデラーは、わずか1時間9分で錦織を下すと、この3日間、33歳という年齢を感じさせないコンディションを維持している。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に続き、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)準優勝の錦織という、次世代のスターをストレートで退けると、準決勝では、グループA首位通過が予想されるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との対戦が回避できる可能性が高い。

 ATPファイナルでは2011年以来トロフィーを掲げていないフェデラーだが、錦織が犯した30個のアンフォーストエラーに助けられる結果となった。錦織は、4強入りを一番乗りで確定させるチャンスを逃してしまった。

 フェデラーは、「ケイが17歳の頃から知っているが、才能のある選手だと思っている。彼の将来は明るい。そんな彼とこういう試合をできたことがうれしいよ」と振り返り、「アンディ(マレー、Andy Murray)との対戦が楽しみだ。これまでも良い試合を何度もしてきた」と次戦への抱負を語った。

「でも、今夜は彼の試合が見られないかもしれない。子どもがいるから、寝かしつける時間と重なっちゃうんだ!」

 錦織は、試合中に右手首の治療を受ける場面があった。しかし、ラオニッチ戦までに調整したいと話している。

「少し痛んだだけです。1日休みがあるので、しっかりと休養して、次の一戦には勝ちたいです」