【11月11日 AFP】エジプト国内で最大の脅威となっているイスラム過激派組織「エルサレムの支援者(アンサル・ベイト・アルマクディス、Ansar Beit al-Maqdis)」が10日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)師への忠誠を表明した。

 シナイ(Sinai)半島を拠点に激しい攻撃を繰り返している「エルサレムの支援者」はツイッター(Twitter)に投稿した音声の録音の中で、自らを「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」と名乗るバグダディ師に忠誠を誓い、その命令に従うと宣言。全てのイスラム教徒も後に続くよう呼び掛けた。

 バグダディ師については、イスラム国の幹部を狙った米国主導の有志連合による7日の空爆で死亡、もしくは負傷したとの観測が出ているが、確認はとれていない。

「エルサレムの支援者」による忠誠宣言はイラクとシリア以外からのイスラム国支持表明としてはこれまでで最も大きな意味を持つものであり、かつての国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)をしのぐ勢いをイスラム国が得ていることがうかがわれる。(c)AFP/Ammar Karim with Samer al-Atrush in Cairo