【11月9日 AFP】ボクシング、WBA・IBF・WBO世界ライトヘビー級王座統一戦12回戦は8日、米ニュージャージー(New Jersey)州アトランティックシティー(Atlantic City)のボードウオーク・ホール(Boardwalk Hall)で行われ、セルゲイ・コバレフ(Sergey Kovalev、ロシア)は判定の末3-0(120-107、120-107、120-106)で49歳のバーナード・ホプキンス(Bernard Hopkins、米国)を下し、統一王座を獲得した。

 年齢を感じさせない「エイリアン」と称されるホプキンスは、1回にコバレフにダウンを奪われ、現実に引き戻された。ハードヒッターの31歳のコバレフはそこから責め続けて煩わされることもなく、ホプキンスのWBOとIBFのベルトを手にした。

 これまでの26戦で8回以降を戦ったことのなかったコバレフは、これで戦績を26勝(23KO勝ち)1分けとしている。

 一方、来年1月に50歳の誕生日を迎えるホプキンスは、キャリアの中で最も一方的な大差となった判定負けを喫し、戦績を55勝7敗2分けとしている。

 すでに、最年長での世界タイトル防衛を果たしているホプキンスは試合後に、敗戦が自動的に自身のキャリアに終止符を打つものではないとし、「五分五分だ。それ(引退)については考えることにするよ」とコメントした。

 2006年のアントニオ・ターバー(Antonio Tarver)戦、2008年のケリー・パブリク(Kelly Pavlik)戦で番狂わせを演じたボードウオーク・ホールに集まった8545人の観客から「ビーホップ(B-Hop)!」と声援を受けたホプキンスだったが、コバレフのパワーと綿密に練られた戦略の前に屈した。

 1回に右でホプキンスをキャンバスに沈めたコバレフは、8回にも再び右を打ち込んでベテランをよろめかせたものの、ダウンを奪うことはできなかった。(c)AFP