【11月2日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2014)は1日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-3で第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)を下し、決勝進出を決めた。

 トップシードで昨年覇者のジョコビッチは、わずか1時間2分で勝利を収めると、これまで3度の対戦で全勝している第7シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が待つ決勝へ駒を進めた。両選手の最後の対戦は、全仏オープンテニス(French Open 2014)の準々決勝だった。

 ジョコビッチは、この大会で2度の優勝経験があり、錦織に全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)準決勝の借りを返した。

 錦織はこの日、第2セットでジョコビッチを1度ブレークするにとどまり、前日に行われたダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)戦の疲れが残る結果となった。

 ジョコビッチは、「いい試合だった」と振り返り、「決勝まで1セットも落としていない。フレッシュな気分だし、明日の試合に向けて気持ちが高まっている。ケイのサーブはベストじゃなかったね。昨晩の試合が遅かったから疲れていたのかな」と錦織に気遣いを見せた。

「いずれにしろ、僕は良いプレーをして、目の前のことに集中した。重要なタイミングでサーブがものすごくうまくいったし、明日の励みになるよ」

 ジョコビッチがATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズで通算20個目のタイトル獲得を目指しているのに対し、ラオニッチは、これが同シリーズで2度目の決勝進出となっている。(c)AFP/Allan KELLY