【10月30日 AFP】メキシコ南西部ゲレロ(Guerrero)州の州都チルパンシンゴ(Chilpancingo)で29日、学生43人が先月末から行方不明となっている事件に抗議する教師たちが暴徒化し、アンヘル・アギーレ(Angel Aguirre)州知事の公邸に押し入ろうとした。

 同州イグアラ(Iguala)で先月26日から行方が分からなくなっている学生43人をめぐっては、当局が2000人を動員し、ボートやダイバーを使って近郊の河川を捜索している。隣接する町コクラ(Cocula)の一部地域にも非常線が敷かれたが、これまでのところ手掛かりは何も得られていない。

 こうした中、エンリケ・ぺニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は29日、行方不明の学生たちの家族や親族と初めて面会した。国連(UN)をはじめ国際社会からの圧力にさらされている大統領は、事件の捜査と犯人の処罰を約束した。(c)AFP