【10月30日 AFP】エジプト政府は29日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)との境界沿いに幅500メートル、長さ10キロに及ぶ「緩衝地帯」を設置する決定を下し、家屋の取り壊しを開始した。ガザからの武装勢力の侵入と、エジプトからガザへの武器密輸を防ぐためとしている。

 ガザと境界を接するシナイ半島北部で24日に起き兵士30人が死亡した自爆攻撃事件を受けた措置で、取り壊される家屋は約800棟に上る。イブラヒム・メフレブ(Ibrahim Mahlab)首相は29日、中東通信(MENA)を通じて緩衝地帯設置令を布告。「対象地域の住民が自主的に立ち退かない場合、家財は没収する」と宣言した。(c)AFP