【10月30日 AFP】(写真追加)スリランカの茶栽培地域で29日に発生した地滑りでは、農園内の自宅にいた約100人が生き埋めになり、生存が絶望視されている。

 被災地を視察したマヒンダ・アマラウィーラ(Mahinda Amaraweera)災害管理相はAFPの取材に対し、「約100人が生き埋めになった。生存の可能性はない」と述べた。

 同国の最大都市コロンボ(Colombo)の東約200キロにある被災地では、家屋140棟が巻き込まれ、これまでに16人の死亡が確認されている。

 現場では当初、兵士数百人が手作業で不明者の捜索に当たっていたが、夜までには重機を使用した作業に切り替えられた。災害当局関係者はAFPに対し、「土砂に埋まった人の生存の可能性は非常に低い」と語った。

 アマラウィーラ災害管理相は「行方不明者は当初、300人と推定されていたが、その大半は学校か仕事に出ていた」と説明。地滑りが発生した時、多くの人は仕事中で、児童は学校におり、家にいたのは高齢者と乳幼児だけだったという。

 同地域の軍幹部によると、地滑りで自宅が破壊された児童75人を含む302人が、2か所の学校に身を寄せている。(c)AFP/ Ishara KODIKARA