【10月28日 AFP】ハロウィーン・パーティーの仮装で衝撃的な格好をしたがる人々を狙い、エボラ出血熱患者の治療にあたる医療従事者らが着用する防護服のコスチュームを米カリフォルニア(California)州のインターネット通販会社が販売し、一部から非難も浴びている。

 米ネット通販「ブランズ・オン・セール(Brands On Sale)」のジョナソン・ウィークス(Johnathon Weeks)最高経営責任者(CEO)は27日、AFPの電話取材に応じ、フェイスシールドやマスク、安全ゴーグル、ゴム手袋がセットになった白い男性用「防護服コスチューム」、79.99ドル(約8600円)がこれまでに「数百」セットが売れており、「在庫わずか」だと語った。顧客の要望に応え、前週23日には半袖の「ナース用ミニドレス」を防護服仕立てにした「セクシー」版、59.99ドル(約6500円)も発売したという。

 しかし特にこの「防護服ドレス」は、エボラ出血熱への恐怖が広がっている米国のインターネット上で怒りを巻き起こし、左派系誌マザー・ジョーンズ(Mother Jones)は「過去最高に愚かなハロウィーン・グッズ」と厳しく批判した。

 ブランド・オン・セールはコスチューム製造のための自社工場を持っている。もっときわどいコスチュームは色々あると反論するウィークス氏は、10年にわたりこのビジネスをやってきて、毎年ハロウィーンの10月31日が近付くとメディアの話題や時事問題が消費者の趣向に反映されるのが分かると語った。(c)AFP