【10月28日 AFP】インド中部チャッティスガル(Chhattisgarh)州ベメタラ(Bemetara)県で26日、夫を亡くした55歳の女性が、黒魔術を操る魔女だとの疑いをかけられ、夫側の親族に拷問された上、撲殺される事件があった。地元警察が27日、明らかにした。

 警察によると、親族らは、「黒魔術」を使っておいを病気にしたとして女性を襲撃。目や耳、性器の中に唐辛子の粉を入れ、激しい暴行を加え、女性を死亡させた。女性は、義理の兄弟とその妻を含む夫の親族らから、おいの病気を引き起こした黒魔術を解くよう要求されたという。

 無実を訴えたところ、女性は28歳の息子の目の前で親族らによって棒で殴打された他、殴る蹴るの暴行を受けた。女性は息子によって病院に運ばれたが、死亡が確認された。

 インドPTIPress Trust of India)通信によると、事件に関連し、義理の兄弟や女性5人を含む12人が逮捕された。

 また警察によると、同州では26日、これとは別に、ヘビの毒と薬草を混ぜた薬を「呪術医」から与えられ、少なくとも3人が死亡する事件が起きている。

 インドの貧困地域では、魔術や超常現象が現在も広く信じられており、主に女性に対する犯罪の原因となっている。(c)AFP