【10月28日 AFP】サッカー南アフリカ代表で主将を務めるGKのセンゾ・メイワ(Senzo Meyiwa)選手殺害事件で、同国警察が犯人の捜査に着手した。

 警察によると、27歳のメイワ選手は26日夜、ガールフレンドで歌手のケリー・クマロ(Kelly Khumalo)さんの自宅にいたところ侵入してきた強盗に遭い銃殺され、携帯電話を持ち去られたという。

 南アフリカでは殺人による犠牲者が昨年だけで1万7000人を数えたが、犯罪大国とされる同国においても、人気のあったサッカー選手の死は驚きをもって迎えられた。

 南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領は、「この死に対する国民のショックは言葉に表せるものではない」と語り、警察は「あらゆる手を打って殺人犯を見つけ」、必ず裁きを受けさせると怒りの声をあらわにしている。

 警視総監は捜査が開始されたと明かすとともに、逮捕につながる情報に対する懸賞金を25万ランド(246万円)に引き上げたとし、「この犯罪について、誰かが、どこかで、何かを知っていると信じています」と協力を呼びかけた。

 一方で、南アフリカ代表のエフライム・マシャバ(Ephraim Mashaba)監督は涙をこらえながら、メイワ選手は「非常に親切な人間だった」と語った。同指揮官はメイワ選手を第一GKとして起用していた。また、メイワ選手が所属していた南アフリカ・プレミアサッカーリーグのオーランド・パイレーツ(Orlando Pirates)によると、チームメートは27日に行われたミーティングでこらえきれずに泣きじゃくっていたという。(c)AFP