【10月26日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の無人補給船「ドラゴン(Dragon)」が25日、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)から米航空宇宙局(NASA)の貨物や科学試料を大量に積んで、太平洋(Pacific Ocean)に着水した。研究者らは、大きな成果が得られることを期待している。

 NASAによると、ドラゴンは船でロサンゼルス(Los Angeles)近くの港に輸送されている。NASAはここで27日夜までに、実験試料などの積み荷1.5トンを回収し、研究者らが受け取れるようにするとしている。

 ドラゴンは、ISS乗員向け補給物資やハードウエア、コンピューター用リソースをISSに運搬する役割も担った。ISSに約1か月結合されていたドラゴンは、処理のためテキサス(Texas)州マグレガー(McGregor)にあるスペースXの試験施設に送られる予定。

 地球を周回しているISSはグリニッジ標準時25日午後1時57分(日本時間同10時57分)、乗員のロボットアーム操作によってドラゴンを分離した。NASAによると分離は「非常に順調だった」という。

 それから5時間半余り後のグリニッジ標準時25日午後7時39分(日本時間26日午前4時39分)、ドラゴンから切り離されたカプセルは、大きな3つのパラシュートを開いて減速しながらメキシコ沿岸近くに着水した。(c)AFP