【10月24日 AFP】米たばこ大手レイノルズ・アメリカン(Reynolds American)は23日、公共の場での禁煙が米国で社会規範となりつつある現状に鑑み、社内のオフィススペースを全面禁煙にすると発表した。

 レイノルズは「ポールモール(Pall Mall)」「キャメル(Camel)」などの銘柄で知られる米たばこ業界2位の大手企業。発表によると、まず、2015年1月1日から会議室やエレベーターでの紙巻きたばこ、葉巻、パイプでの喫煙を禁止する。

 次いで、2016年までに喫煙室を米ノースカロライナ(North Carolina)州ウィンストン・セーラム(Winston-Salem)にある本社と、テネシー(Tennessee)州とニューメキシコ(New Mexico)州の営業所に設置する。それまでは、廊下や閉め切った室内での喫煙を認めるとしている。

 なお、電子たばこや噛みたばこは禁止の対象外となっている。

 紙巻きたばこの売り上げが落ち込む中、成長著しい電子たばこ・葉巻分野でのシェア拡大を狙うレイノルズは7月、米たばこ3位で電子たばこに力を入れているロリラード(Lorillard)の買収計画を発表した。成立すればレイノルズは米たばこ最大手となり、5割近い市場シェアを獲得することになる。(c)AFP