【10月24日 AFP】政治団体の会計問題で今週辞任した小渕優子(Yuko Obuchi)氏の後任として就任したばかりの宮沢洋一(Yoichi Miyazawa)経済産業相の資金管理団体が、2010年に広島市内のSMバーに政治活動費を支出していたことが23日明らかになった。

 時事通信(Jiji Press)によると、同団体は10年9月に広島市にある飲食店に対し「交際費」の名目で、組織活動費1万8230円を支出していた。客らのブログ投稿によると、店ではロープで縛られた女性を男性客がむちで打つなどする「SMショー」が行われている。

 宮沢氏は「支出は事実だが、私自身は全く行っていない。事務所の関係者が誤って政治資金として支出したようだ」と弁明した。

 閣僚のスキャンダルは1週間で3人目。21日には、小渕氏に続いて松島みどり(Midori Matsushima)前法相も政治資金の不正使用疑惑をめぐり辞任する事態が起きていた。菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は23日の記者会見で、宮沢氏の事案については「(宮沢氏自身が)しっかりと適切に対処する」と述べた。(c)AFP/Harumi OZAWA