【10月23日 AFP】エボラ出血熱が猛威をふるう西アフリカのシエラレオネで21日、医療チームが感染が疑われる女性(90)から検査のため採血しようとした際に暴動が発生し、2人が死亡した。地元病院の医師らが22日、明らかにした。

 暴動が起きたのは同国東部コイドゥ(Koidu)。なたを振りかざした男たちが、医療チームの採血を妨害したのち警備員らと衝突、暴動に発展したという。複数の建物が襲撃を受け、若者たちが集団で「エボラはもうたくさんだ!」と叫びながら路上を練り歩いた。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)によるとシエラレオネでは、今月14日までに3410人がエボラ出血熱に感染し、少なくとも1200人が死亡している。

 一方、WHO本部のあるスイス・ジュネーブ(Geneva)には22日、エボラウイルスに対する実験的ワクチン1600回投与分が到着。WHOは臨床試験実施の調整準備に入った。(c)AFP/Rod Mac Johnson