ケータハム、チームの所有権を巡り新たな対立
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【10月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するケータハム(Caterham F1 Team)を所有する現オーナーグループが22日、前最高責任者のトニー・フェルナンデス(Tony Fernandes)氏を激しく非難し、チームは新たな騒動に直面することになった。
ケータハムは今年6月に、マレーシア人起業家のフェルナンデス氏によってスイスと中東の投資家グループに売却された。
しかし、買い主である投資家グループは、株式が譲渡されず法的にオーナーと承認されないままチームを運営している状況だと明かし、最近の問題を引き起こす「弊害になっている」と主張した。
投資家グループは、声明の中で怒りをあらわにしており、「合意に達して以降、売り主が買い主に株式を譲渡する法的義務に応じることを拒否している」とコメントした。
「買い主は、チームの法的所有権がないまま、財政支援を行う不公平な立場に置かれている」
「これは、フェルナンデス氏とケータハム・グループ(Caterham Group)が、もはやケータハムF1チームとは無関係であると発表した2014年10月3日の声明とまったく矛盾するものである」
「フェルナンデス氏の債権者であるマレーシア輸出入銀行(Export-Import Bank of Malaysia Berhad、EXIM)とケータハム・グループの代理として、ケータハム・スポーツ・リミテッド(Caterham Sports Limited)が管財人に任命された。買い主は、EXIMとは無関係である」
「ケータハム・スポーツ・リミテッドは、ケータハムF1チームのサプライヤーだった」
「誠に遺憾ながら、管財人の任命は、F1チームの活動に壊滅的な影響を及ぼしている」
「管財人は任命されて以降、多くの声明を発表してきたが、それはケータハムF1チームの運営にとって激しく弊害をもたらすものとなっている」
「誠意の下にケータハムF1チームを運営してきて3か月が経過したが、買い主は現在チームの運営から撤退することを含め、あらゆる選択肢を模索することを余儀なくされている」
「買い主は弁護団に対して、今後もF1事業を行っていくであろうオーナーのフェルナンデス氏を含め、すべての関係者に必要な申し立てをするように指示している」
しかしながら、フェルナンデス氏は同日これを受けて、投資家グループがケータハム買収の代金を支払っていないと主張した。
フェルナンデス氏はツイッター(Twitter)で、「もし、何かを買うのであれば支払う必要がある。極めて単純なことだ」と投稿した。(c)AFP