【10月22日 AFP】香港(Hong Kong)のインターネット利用者の間で、民主的な行政長官選挙の実施を求めるデモを主導している学生団体の代表者らと対話した香港政府当局者を、空っぽのつぼやゴミ箱、英国の子ども向けテレビ番組「テレタビーズ(Teletubbies)」のキャラクターとして描いた風刺画が、話題となっている。

 政府側の交渉代表者だった林鄭月娥(Carrie Lam、キャリー・ラム)政務官を装飾の施された空っぽのつぼとして描いた画像や、政制及内地事務局の譚志源(Raymond Tam、レイモンド・タム)局長をカセットプレーヤーに置き換えた画像などがインターネットで急速に広まった。他には、政府側の代表団をテレタビーズのキャラクターのように仮装させた画像も話題を集めた。

 また、政制及内地事務局の劉江華(Ray Lau、レイ・ラウ)副局長は、2時間に及んだ対話の場で終始無言だったことから、オンラインで批判の対象となった。さらに、厳粛な表情のラウ副局長が人気の楽曲の題名「最も雄弁なのは無言」とともに描かれている風刺画が人気を集めた他、香港市内でよく見かけるオレンジ色のゴミ箱の中に隠れているラウ氏の絵も多く描かれた。

 香港議会元議員のラウ副局長は、中国政府を強固に支持する政治家で、民主化運動においてしばしばジョークの対象となってきた。2012年の選挙で現職だったラウ氏が落選した際には、活動家らはラウ氏の事務所前の路上でビュッフェパーティーを開き、歓喜の歌を歌った。ラウ氏は12年に現職の副局長に指名されている。(c)AFP