【10月22日 AFP】14MLBは21日、ワールドシリーズ(7回戦制)が開幕し、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)が7-1でカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)に大勝し、110回目のワールドシリーズで初戦をものにした。

 ジャイアンツは、5奪三振、1四球の投球を見せた先発左腕マディソン・バンガーナー(Madison Bumgarner)が、7回まで投げ相手打線を散発の3安打に抑えてシリーズの先手を取った。シリーズは22日の第2戦も同じくカンザスシティー(Kansas City)で行い、その後にサンフランシスコ(San Francisco)へ移動する。

 ワールドシリーズでは、初戦をものにしたチームが過去62パーセントの割合でシリーズを制覇しており、ここ11年では10度その結果になっている。また今季のプレーオフは、初戦を取ったチームがすべてシリーズを制している。

 ジャイアンツは、2010年に56年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を果たして以降、5年間で3度目となる王者の座を目指している。一方のロイヤルズは、1985年以来、史上2度目となるワールドシリーズ制覇を目指し、今年はメジャーリーグ記録となるプレーオフ開幕から8連勝を達成して勝ち上がってきていた。

 これが今プレーオフ5度目の先発となったバンガーナーは、6回終了時点で、ロードでのプレーオフ記録となる32回3分の2無失点を達成していたが、7回2死からロイヤルズのサルバドール・ペレス(Salvador Perez)にソロ本塁打を浴び、記録は途切れた。プレーオフのバンガーナーがサンフランシスコ以外の場所で失点するのは、2010年の地区シリーズ以来となった。

 それでもジャイアンツは、マウンドを引き継いだハビエル・ロペス(Javier Lopez)とハンター・ストリックランド(Hunter Strickland)が無失点で締め、勝利を飾っている。

■ジャイアンツ打線がシールズを粉砕

 一方のロイヤルズの先発で、8月にはジャイアンツ打線を4安打で完封していたジェームズ・シールズ(James Shields)は、初回に5安打3失点と打ち込まれた。

 ジャイアンツは先頭のグレゴール・ブランコ(Gregor Blanco)が単打で出塁すると、ジョー・パニック(Joe Panik)の中飛とバスター・ポージー(Buster Posey)の安打の間に三塁へ進塁。続くパブロ・サンドバル(Pablo Sandoval)の右翼への二塁打で先制の本塁を踏んだ。

 この際、一塁から一気に本塁を狙ったポージーは憤死となったものの、次打者のハンター・ペンス(Hunter Pence)が中堅への本塁打を放ち、ジャイアンツはさらに2点を追加した。

 ジャイアンツは4回にも1点を追加。ペンスが左翼線への二塁打を放つと、暴投で三塁へ進み、マイケル・モース(Michael Morse)の安打で本塁へかえった。

 ロイヤルズはここでシールズをあきらめ、2番手の左腕ダニー・ダフィ(Danny Duffy)に継投したが、ブランドン・クロフォード(Brandon Crawford)を歩かせて満塁とすると、続くブランコにも四球を与え、押し出しでさらに1点を失った。

 7回にはブランコが再び四球を選んで出塁し、パニックの三塁打で生還。さらにサンドバルが適時打で続き、ジャイアンツは7点の大差をつけた。

 ジャイアンツのサンドバルは、この試合でプレーオフでの24試合連続出塁を達成し、リーグ史上4位の記録に並んでいる。(c)AFP