【10月21日 MODE PRESS】英女優ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)が「ナーズ(Nars)」の15年春キャンペーンのモデルに起用された。同ブランドでは、同じく英女優のシャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)も「オーデイシャス・リップスティック・コレクション」でモデルを務めている。

 撮影は、「ナーズ」創業者でアーティスティック・ディレクターでもあるフランソワ・ナーズ(Francois Nars)自らが手掛けた。フランソワはティルダを「生ける伝説」と評し、「完璧な人選」だと自信を示した。

 「フォトグラファーとして、ティルダのような女優と共に仕事ができることは何より楽しいことです。ティルダはまさに生ける伝説。私は彼女の大胆なスタイルが好きですし、彼女の仕事や作品を非常に尊敬しています。女優としてのティルダは、カメラの前で強烈な個性を発揮します。また一人の女性としても、変化と表現というものをしっかり経験してきています。『ナーズ』にとってはまさにパーフェクトな人選でした」とフランソワ。

 ブランドの創業20周年を記念し、『ヴォーグ(Vogue)』誌10月号に寄稿した際にも、映画『グランド・ブダペスト・ホテル(Grand Budapest Hotel%%)』などへの出演で知られるティルダを絶賛していた。フランス生まれのメーキャップアーティストであるフランソワは、ティルダの「絶世の美貌」と型にはまらない美しさをたたえている。

 またフランソワは、「私が好きな女優は、グレタ・ガルボ(Greta Garbo)、マレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich)、シルヴァーナ・マンガーノ(Silvana Mangano)、ロミー・シュナイダー(Romy Schneider)、カトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)、シャーロット・ランプリング、ティルダ・スウィントンなど。どの方も、いわゆる典型的な美女ではありません。ティルダもそうですが、これまで『ナーズ』では何年にもわたって、既存の枠にはまらない美しさを備えた女性たちを起用してきました。そういう方たちとタッグを組んでこそ、メーキャップ・アーティストとして最高の力が発揮できるのです」

 以前からフランソワを尊敬していたというティルダも、今回のモデル起用に興奮を隠さず、「もっと一緒に仕事をしていきたい」と意欲を示した。「フランソワとお会いしたのは最近ですが、もうずっと前からフランソワのファンでした。フランソワのことが大好きで、最初の撮影の時からもっと一緒に仕事をしたいとお互いに感じ合えたようです。(撮影は)とびきり楽しかったです。この上ない素敵なスタッフに囲まれ、リラックスしてのびのびと臨むことができました」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS