【10月21日 AFP】マレーシアで19日、イスラム教徒たちが抱く犬への抵抗感を取り除こうと犬との触れ合いイベントが開かれた。だが、イスラム教で犬は不浄とされていることから、同国のイスラム教当局が、実態調査に乗り出した。

 首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)郊外の公園で19日に開かれたイベントは、多民族国家マレーシアで多数を占めるイスラム教徒たちに実際に犬に触れてもらおうと企画された。報道によると、数百人のイスラム教徒たちが参加したという。

 だが、これが同国のイスラム教指導者たちの怒りに触れた。指導者らはイベントの実態を調査すると表明しており、ある指導者は、イスラム教聖職者たちの冒涜(ぼうとく)を意図したものだとイベントを非難した。

 これに対し、イベントを主催した、自身もイスラム教徒のサイド・アズミ・アルハブシ(Syed Azmi Alhabsh)さん(30)はイベントの目的について、イスラム教徒たちに犬への恐怖心を克服してもらい、動物への思いやりの心を養ってもらうことだったと語った。イベントの終わりには、犬に触れた参加者たちの身を清める儀式が行われた。(c)AFP