【10月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)のNKマリボル(NK Maribor)戦にジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が出場しないことを明かすと、国際試合での選手の扱いに対する不満を語った。

 18日のクリスタルパレス(Crystal Palace)戦も欠場したコスタは、スペイン代表として臨んでいた欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で、ハムストリングを負傷したという。

 モウリーニョ監督は、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督および医療スタッフから、コスタのコンディションに関して何の連絡もないと主張した。

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でNKマリボルを迎え撃つモウリーニョ監督は、「同じ問題だが、問題なのは『負傷しかけた』ではなく『負傷した』ということだ」とすると、「明日(21日)彼はプレーできない。来週末どうなるかだね。でも、来週末は関係ない。大事なのは明日だ」と話した。

 モウリーニョ監督は、選手たちが各国の代表としてプレーしている間、自分にはなすすべがないことを認めた。

 また、今季の選手たちのコンディションを尋ねてきた代表指揮官は、イングランドのロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督だけだったことを明かした。

「選手を守るための規則や法律はない。代表監督や代表チームの心がけ次第だ」

「選手たちを大事にするのも、自分勝手に使うのも、代表チーム次第ということだ」

「私は、選手たちに行くなと命令するような監督ではない。問題があるふりをしろとも言わない。むしろ、行くように促す。そうしてくれる方がうれしい」

「連盟の監督や医療チームの中には、良い関係を築きたいと考えている人もいる。選手たちのコンディション、どんな調子なのか、フィジカルの状態、生活習慣などを試合の前後に聞きたがる」

「逆に、それをまったく気にしない人々もいる。そういう場合は解決策がない」

 今季リーグ戦で負けなしの首位を堅持しているチェルシーのモウリーニョ監督は、「シーズン開幕から今まで、代表監督でコンタクトしてきたのはロイ(ホジソン)だけだ」という。

「クラブの指揮官として経験を積み、代表監督になる日が来たとしたら、クラブと選手自身のために、選手を大事にしたい」

「今はクラブ側の指揮官だから、戻ってきた状態を受け入れるしかない。つらいよ。良い状態で出て行った選手が、悪い状態で帰ってくることに、良い気持ちはしない」

(c)AFP/Ian Winrow