【10月21日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2014)は20日、スイスのバーゼル(Basel)でシングルス1回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は体調不良をものともせず、6-2、6-2でシモーネ・ボレッリ(Simone Bolelli、イタリア)に快勝した。

 虫垂炎を患っている28歳のナダルは、現在10日間に及ぶ抗生物質の投薬治療を行っており、数週間後には虫垂切除術が予定されているが、そんな状況の中でもボレッリを4度ブレークするなど1時間11分で決着をつけ、3度目の出場で初めての白星を記録した。

 投薬の経過次第では、試合に出場できるか不透明な状況となっていたナダルだが、順調に初戦を突破できて一安心した様子をみせていた。

 5度の優勝を誇る第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に次ぐ第2シードとなったナダルは、「試合で十分に戦えるか、自分でも少し不安だった」と語った。

「今日の勝利は、自分にとってすごくプラスになった」

「結果には、とても満足している。(夏はずっと)手首の負傷に悩まされ、今度は虫垂炎を患い、最高のシーズンとは言えない中で、危うい試合に勝つことができた」

「勝てて本当にうれしいよ。10日間も抗生物質の治療を受けていて、体力も落ちているから、試合ではどうなるか少し不安だった」

「とにかく、今日のパフォーマンスには満足だ。水曜日(22日)の2回戦が楽しみだよ」

(c)AFP