【10月21日 AFP】女子テニス、WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Championships - Singapore 2014)は20日、シンガポールのシンガポール・インドア・スタジアム(Singapore Indoor Stadium)で初日が行われ、大会第5シードのユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)は2-6、3-6で第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に敗れた。

 初戦は期待外れの結果に終わった20歳のブシャールだが、試合の数時間前に発表された最新の世界ランクで、カナダ勢では過去最高となる5位に到達した。

 ブシャールは、「試合の1時間前まで知りませんでしたが、聞かされた時は、『信じられない、本当なの?』という気持ちでした。とても不思議な感じです」と語った。

「すごくうれしいです。でも試合に負けて、最高のお祝い気分というわけにはいきませんから、『とにかく、前進し続けたい』という気持ちです」

「ランキングが上昇するのは、いつだってうれしいです」

 今季のブシャールは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)で準優勝したのをはじめ、全仏オープン(French Open 2014)と全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2014)では4強入り、そしてツアー初優勝を飾るなど大躍進した。

 しかし、ツアー参戦から8年で初出場を果たした今大会の初戦では、30個のアンフォーストエラーを記録、世界ランク4位のハレプに4度のブレークを許す厳しい結果となった。

「ちょっとしたけが」と称して脚にテーピングをしているブシャールは、「いつもは、負けたら現地を離れて次の大会への準備をしますが、明日も練習しなくちゃいけないのでとても不思議な状況ですね。今週は、数回ライブを行うような感じです」とコメントした。

「世界のトップ10に入る選手たちと3試合もできるなんて最高です。これ以上のことはありません」

(c)AFP