【10月20日 AFP】インド紙タイムズ・オブ・インディア (Times of India)は20日、同国北東部で行われたサッカーの試合で、選手が自身の同点ゴールを喜んだ際に脊椎を損傷し、命を落としたと報じた。

 記事によると亡くなった23歳の選手は、14日にミャンマーとの国境に近いインド東部の町カウゾール(Khawzawl)で行われた試合でチームに同点ゴールをもたらすと、宙返りを繰り返して後ろ向きに頭から転倒したという。

 同選手が痛みでグラウンドに倒れ込んでいると、何も気づかずに彼を祝福しようと跳びついたチームメートはそのけがの程度を感じ取り、担架が呼び寄せられた。その後、選手は病院へ緊急搬送された。

 同紙は病院スタッフの言葉を引用して、医師が損傷した脊椎の治療を行う中、この選手は病院で容体が悪化し、19日に亡くなったと伝えている。

 ミゾラム(Mizoram)州サッカー協会の役員は、州都アイザウル(Aizawl)で記者に対して、亡くなった選手は生前に目を提供することに同意していたと述べた。

 同職員は、「亡くなった選手は、非常に才能に恵まれ、ナショナルリーグ(トップリーグのIリーグ)でプレーすることを夢見ていました」と明かし、「彼の死は、われわれ全員にとって大きな衝撃です。みんな彼の回復を信じていました」と語った。

 サッカー選手が、ゴールを喜び自ら負傷する事故に遭うことは知られているが、これまで死に至る事例は記録されていない。(c)AFP