【10月17日 AFP】大腸内視鏡検査を受けて麻酔から目覚めたらピンク色の女性用下着をはかされていたとして、米国人男性が病院を相手取り、精神的苦痛や収入喪失などに対する損害賠償を求めて訴訟を起こした。

 地元メディアによると、デラウエア(Delaware)州の裁判所に訴えを起こしたのはアンドリュー・ウォールズ(Andrew Walls)さん(32)。同州ドーバー(Dover)にあるデラウェア外科センター(Delaware Surgery Center)で2年前に受けた検査をめぐり、陪審裁判を求めている。

 訴状によると、原告は2012年10月12日に大腸内視鏡検査を受けた際、麻酔をかけられた。「目が覚めると、意識がない間に女性用のピンク色の下着をはかされていたことに気付いた」という。訴状は、病院の処置を「あらゆる良識の範囲を超えたもの」だと非難するとともに、原告には自発的または意図的にピンク色の婦人下着を自ら着用する時間はなかったと主張している。

「極度に常軌を逸した処置により、被告は未必の故意ないし故意に原告に精神的苦痛を負わせた」と訴状は述べ、この精神的苦痛の結果、原告は職を失ったとして、極度の苦痛状態、困惑、屈辱、精神的苦痛、収入喪失、所得獲得能力の喪失に対し、損害賠償を求めている。

 この訴訟は、ゲーリー・ニッチェ(Gary Nitsche)弁護士により先週、デラウェア州ニューキャッスル(New Castle)郡にある州裁判所に提起された。(c)AFP