【10月16日 AFP】(一部更新)ネパール当局は16日、ヒマラヤ(Himalaya)山脈で14日に起きた吹雪と雪崩により、これまでに32人が死亡したと発表した。このほか、100人以上の登山者らと依然として連絡が取れない状態だという。

 地元当局の発表によると、人気のアンナプルナ(Annapurna)周遊コースでトレッキングをしていたとみられる外国人ら24人の遺体を発見した。また、雪崩が起きた地点付近で登山者5人が行方不明となっているが生存は絶望的で、死亡したものと判断したという。

 同地域では、大型サイクロン「フッドフッド(Hudhud)」の影響による暴風雪でヤクの放牧を行っていたネパール人3人も死亡した。地元警察によれば、トレッキング客43人がこれまでに救出されたが、依然として100人以上と連絡が取れないままという。

 また、ヒマラヤ高峰ダウラギリ(Dhaulagiri、8167メートル)のベースキャンプにいたスロバキア人登山家2人とネパール人ガイド3人の行方が雪崩の発生以降、分からなくなっている。

 確認された死者は、ネパール人11人、カナダ人4人、イスラエル人2人、ポーランド人、ベトナム人、インド人、ドイツ人が各1人。残る3人の国籍は不明という。(c)AFP/Ammu KANNAMPILLY