【10月15日 AFP】(写真追加)香港(Hong Kong)で続く民主派デモで15日、私服警官らが手錠をかけられた男性に殴る蹴るの暴行を加える映像を地元テレビが放送したことにより、警察当局に対する怒りの声が高まっている。

 香港TVBテレビが放送した映像には、6人の私服警官が、手錠をかけられた丸腰のデモ参加者の男性を、デモが行われている公園内の暗がりに引きずりこむ様子が写されている。警官の一人は男性を殴り、さらに3人の警官も男性に繰り返し蹴りつけている。TVBによると、暴行は4分間にわたり続いた。香港の民主派政治団体「公民党(Civic Party)」は、男性が同団体に所属するケネス・ツァン(Ken Tsang)氏であることを明らかにしている。

  香港保安局の黎棟國(Lai Tung Kwok)局長は記者団に対し、民主派デモ参加者に対する暴行に関与した疑いで、複数の警察官に対し、現行任務を解く処分を下したと発表。「警察はこうした問題の発生を憂慮しており、公正かつ公平な調査を実施する方針だ」と述べたが、調査の対象とした警官の人数などは明らかにしていない。(c)AFP