【10月13日 AFP】米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)は12日、米テキサス(Texas)州の女性看護師がエボラウイルスに感染したことを確認したと発表した。米国内でのエボラ熱感染は初めて。

 感染したのはテキサス・ヘルス・プレズビテリアン病院(Texas Health Presbyterian Hospital)の女性看護師で、氏名は公表されていない。11日に予備検査で陽性を示し、現在は病院内で隔離され安定した状態にある。

 CDCのトム・フリーデン(Tom Frieden)所長によると、看護師は同病院で8日に死亡したリベリア人のエボラ熱患者、トーマス・エリック・ダンカン(Thomas Eric Duncan)さんと「緊密な接触」があった。CDCは調査を開始し、ウイルスに接触した恐れのある他の医療従事者の特定を進めている。

 フリーデン所長は「ある時点で手順違反があり、それが今回の感染を引き起こした」のは明らかだとの見解を示している。だが、テキサス州保健当局の責任者、ダン・バーガ(Dan Varga)氏は、女性看護師がマスクとガウン、手袋を含む防護服を着用するという「CDCの予防手順に全面的に従っていた」と述べている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN