【10月13日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は12日、予選の試合が各地で行われ、グループCのスペインは、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が同国代表としての初ゴールを決め、4-0でルクセンブルクに快勝した。

 スペインは、前半にダビド・シルバ(David Silva)とパコ・アルカセル(Francisco 'Paco' Alcacer Garcia)が得点し、コスタが後半24分に追加点を挙げると、最後は途中出場のフアン・ベルナト(Juan Bernat)が、こちらも代表デビューで初得点を記録した。

 9日のスロバキア戦でまさかの黒星を喫していたスペインは、現在アウェーゴール差でグループ2位につけている。同じく勝ち点6でウクライナが3位に入り、首位はここまで全勝のスロバキアとなっている。

 前半26分、こぼれ球を拾ったシルバのシュートがゴールに突き刺さると、相手の守備陣は手も足も出なかった。ハーフタイム直前には、21歳のアルカセルが公式戦3試合で3得点目を挙げ、スペインは2-0で前半を折り返す。

 何度か決定機を逃したコスタだったが、後半ようやくチャンスをつかみ、チームにも安堵の空気が漂っていた。

 これについて、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、「ジエゴは、われわれのサポートに対し、得点で応えたかったんだろうね。グループでも気持ちよくプレーしているようだが、ハーフタイムに彼に言ったんだ。(初得点に)こだわりすぎるなとね。落ち着くよう言い聞かせた」と明かした。

 ブラジル生まれのコスタは、今季イングランド・プレミアリーグで9得点を挙げているが、代表戦では7試合目で初の得点となった。

 バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でプレーするベルナトは、このゴールでスペイン代表の明るい未来をアピールし、別の意味でチームを安堵させた。

 デル・ボスケ監督はこの日、欧州選手権の過去2大会で豊富な経験を持つGKのイケル・カシージャス(Iker Casillas)を外し、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のダビド・デ・ヘア(David de Gea)を先発で起用した。(c)AFP