【10月12日 AFP】米ニューヨーク(New York)州のケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)で11日から、エボラウイルスが猛威を振るう西アフリカから到着した便の乗客全員を対象に行う検査が強化された。

 米国内で初めてエボラ出血熱と診断されたトーマス・エリック・ダンカン(Thomas Eric Duncan)さんが死亡したことを受け、米国では新たにウイルスが持ち込まれることへの懸念が高まっており、ケネディ国際空港をはじめ5か所の空港で追加的なスクリーニング検査を実施して対策を強化する。

 ケネディ国際空港に続き、ニュージャージー(New Jersey)州のニューアーク国際空港(Newark Liberty International Airport)、イリノイ(Illinois)州のオヘア国際空港(Chicago O'Hare International Airport)、バージニア(Virginia)州のダレス国際空港(Washington Dulles International Airport)、ジョージア(Georgia)州のアトランタ(ハーツフィールド・ジャクソン)国際空港(Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport)でも今週、追加のスクリーニング検査を始める予定だ。

 米税関・国境取締局(US Customs and Border ProtectionCBP)によると、リベリア、シエラレオネ、ギニアから上記の5か所のいずれかの空港に到着した乗客を対象に検温を行って症状が出ていないか確認するほか、健康状態やウイルスとの接触の可能性に関する問診を実施。必要と判断された乗客については、米国内での移動を禁止したり、空港近くの医療機関に移送したりするなどの措置を取る。(c)AFP