【10月11日 AFP】世界保健機関（World Health Organization、WHO）は10日、エボラ出血熱による死者が4000人を超えたと発表した。世界各国の関係当局は、感染拡大によるパニック発生の防止に向け、対応にあたっている。

 WHOによると、エボラ出血熱による死者は今月8日時点で4033人に上り、これまでに7か国で確認されている感染者は、疑いのある人も含めて8399人となっている。

 唯一アフリカ大陸以外で感染したとされているスペイン人の看護師は危篤状態と伝えられており、エボラウイルスの流行が過去最悪の状況に発展するとの懸念は、西アフリカ以外の各国でも拡大している。

 一方、国連（UN ）のヤン・エリアソンン（Jan Eliasson ）副事務総長は10日、国連総会（UN General Assembly）で、感染拡大を抑制するために必要だとしている10億ドル（約1080億円）のうち、まだ4分の1程度しか集まっていないと明らかにした。(c)AFP/Roland LLOYD PARRY, Ingrid BAZINET