【10月8日 AFP】2014-15シーズンの米プロゴルフ(PGA)ツアー開幕を控え、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)がメジャー3連覇を目指している一方で、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が腰の故障から復活できるかにも注目が集まっている。

 シーズン最終戦のザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2014)で米国のビリー・ホーシェル(Billy Horschel)が優勝してから3週間あまり、カリフォルニア(California)州で行われるフライズ・ドットコム・オープン(Frys.com Open 2014)が、今季の開幕戦となる。

 第40回ライダーカップ(The 40th Ryder Cup)で欧州選抜の勝利に貢献した王者マキロイは、第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)と第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)でメジャー2大会連続優勝を果たし、メジャー通算4勝目を挙げた。この成果が認められたマキロイは、年間最優秀選手に選出された。

 来年4月に行われる第79回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)でマキロイが優勝すれば、25歳でキャリアグランドスラムを達成することになる。また、マスターズのグリーンジャケットに袖を通すことができれば、メジャー4連勝の「タイガー・スラム」ならぬ「ロリー・スラム」に王手をかけることができる。

 メジャー通算14勝を誇り、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が持つ歴代最多の18勝を目指すウッズは、自身が主催する12月の非公式大会ワールドチャレンジ(World Challenge 2014)で復帰する予定となっている。

 12月に39歳の誕生日を迎えるウッズは、3月31日に腰の手術を受けて以降、昨季のほとんどを棒に振り、8月の全米プロゴルフ選手権からは大会に出場していない。

 新シーズンは、ウッズの財団が主催するクイッケン・ローンズ・ナショナル(Quicken Loans National 2015)がロバート・トレント・ジョーンズGC(Robert Trent Jones GC)で行われるなど、メジャー以外の6大会でコースが変更になる。

 2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第11回プレジデンツ・カップ(2015 The Presidents Cup)は、来年10月に韓国で開催されることが決まり、この大会が初めてアジアにやってくることになった。

 また、このシーズンは、パッティング時のアンカーリング(体の一部を使って固定すること)が許される最後の年となる。アダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)などの選手が、プレースタイルの移行を始めることになるかも知れない。(c)AFP