【10月6日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は6日、ハイチ沖の海底で発見された沈没船は、クリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)が初めてアメリカ大陸に到達した際に乗っていた旗艦ではないと結論付け、米国の海洋考古学者が5月に発表した主張を否定した。

 UNESCOは発表した声明で「船はもっと後の時代のものだという明白な証拠が今回得られた」と述べた。

 今年5月、米国の専門家バリー・クリフォード(Barry Clifford)氏はこの沈没船について、コロンブスが最初に大西洋を横断した際に率いた3隻のうちの1隻「サンタマリア(Santa Maria)号」であると発表していた。その後、UNESCOはハイチ政府の要請を受けて、同国に専門家チームを派遣していた。

 沈没船の発見海域はまさに500年前にサンタマリア号が座礁したとコロンブスが述べていた、ハイチ北部カパイシアン(Cap-Haitien)沖に位置している。(c)AFP