【10月6日 AFP】6日の中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)によると、中国政府は昨年全国で行った摘発の結果、仕事をしていないのに政府から給与を受け取っていた「幽霊」公務員16万2629人を給与支払い名簿から削除した。

 同紙によれば、「幽霊公務員」が最多だった北部の河北(Hebei)省では、5万6000人近くが摘発された。一方、チベット(Tibet)自治区と商業的中心地である上海(Shanghai)ではこうした例は見つからなかった。当局は該当者は罰せられるとしているが、詳細は明らかにしていない。

 習近平(Xi Jinping)国家主席は世論に広まる怒りを受けて、汚職の横行や公金流用の一掃に着手している。しかし、独立した司法制度の確立など根本的な改革なくして、こうした作戦は効果が薄いとの批判もあがっている。人民日報は「働いていないのに給与を受け取っている公務員の問題は、組織幹部から最もよく報告されてきた問題だ」と指摘した。(c)AFP